ビデオキャプチャ・カード GV-MVP/RX2W を使って Linux 2.6.24.4 でテレビ録画
ついに Linux 2.6.24 で I-O DATA 製 ハードウェア MPEG-2 エンコーダ搭載TVキャプチャボード GV-MVP/RX2W (2006年7月5日生産終了) が標準カーネルのままでテレビ視聴が可能になった。 もはやカーネルのバージョンを上げるたびにパッチを当て直す必要はない。 仕様が公開されていないハードウェアを解析してドライバを開発し、 それを標準カーネルにマージすべく働き掛けた方々の努力に敬意を表したい。
この TVキャプチャボードのおかげで、 私はリアルタイムでテレビを視聴する習慣を無くすことができた。 録画したものを見れば「飛ばし読み」や「斜め読み」が可能だし、 1TB のディスクに録りだめしておいて優先順位をつけて見ることもできる。 ニュースやスポーツ以外であれば放送日に見る必要はそもそもないし、 下らないと判明した時点で視聴を打ち切って 別の録画した番組を見るようにすれば、 駄作をだらだらと見続けて時間を無駄にすることもない。
この手のハードウェアは、 Linux などのオープンソースな OS で動いてこそ真価を発揮するのだと思う。 視聴方法は人によって様々であるから、 全てのユーザニーズを満たすような万能なソフトウェアを、 ハードウェアメーカが製品出荷時に開発することなど、 そもそも無理な話ではないのか?
ハードウェアメーカはドライバ (あるいはハードウェア仕様) の公開だけにとどめ、 ソフトウェアの開発は他者に任せてはどうか。 餅は餅屋というではないか。 一つの万能ソフトウェアより、 ニーズに応じて単機能なソフトウェアを使い分ける方が合理的だし、 さらに言えばどんな OS 上でそのソフトウェアが動いて欲しいかは、 ユーザによって異なるだろう。
例えば私の場合、 24時間365日、安定して録画し続けることが最優先であるし、 「使い易い」グラフィカルなユーザインタフェースよりは、 perl スクリプトから 自由にコントロールできることのほうが重要である。 私もノートPC では Windows VISTA を使用しているが、 録画サーバの OS に Windows を使う気にはなれない。
GV-MVP/RX2W は生産終了になって久しく、 後継の GV-MVP/RX3 や GV-MVP/GX2W はまだ Linux では使えないらしい (はたして地上アナログ停波までに使えるようになるだろうか?)。 I/Oデータの製品は Linux で使えないことが多いので注意が必要だろう。 Windows のみ対応しているハードウェア製品だと、 サポートが打ち切られて Windows の新 OS に対応しなくなった段階で、 使うことができなくなってしまう (サポート終了を理由に VISTA 対応版を出していないハードウェア製品は多い)。 もっとも、メーカ側からすると早く使えなくして、 新製品に買い換えてもらいたいのだろうが。
なお冒頭で「パッチを当て直す必要はない」と書いたが、 GV-MVP/RX2W には DeEmphasis (DEM) モードを設定すると常にモノラル音声になるという問題がある。 標準カーネルでは DEM ON がデフォルトになっているので、 Linux 2.6.24.4 に以下のパッチをあてて、 DEM OFF をデフォルトにしてみた。 このパッチをあてることにより、 デフォルトで二か国語/ステレオ放送の録画ができるようになる。
--- linux-2.6.24.4.org/drivers/media/video/tda9887.c 2008-01-25 07:58:37.000000000 +0900 +++ linux-2.6.24.4/drivers/media/video/tda9887.c 2008-04-13 11:41:30.232518786 +0900 @@ -227,8 +227,7 @@ .name = "NTSC-M-JP", .b = ( cNegativeFmTV | cQSS ), - .c = ( cDeemphasisON | - cDeemphasis50 | + .c = ( cDeemphasisOFF | cTopDefault), .e = ( cGating_36 | cAudioIF_4_5 |