仙石浩明の日記

2009年11月12日

自宅回線を 100Mbps から 200Mbps へ、帯域を倍にしてみた ~ NGN が自宅にやってきた hatena_b

私の自宅がある神奈川でも、 先月 13日から 「フレッツ 光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプ」 の申込受付が始まったので、 早速申し込んでみた。 今まで使っていたのは 「Bフレッツ ニューファミリータイプ」 だから、 下りの帯域が 100Mbps から倍の 200Mbps に増える。 月額利用料は変わらない。 工事費が 5827円かかるが、 キャンペーン期間中につき月額料金が 3ヶ月間無料になるので悪くない。

10/16日に NTT東日本 0120-116116 に電話して申し込んだところ、 回線切替工事まで最短で 10営業日かかり、 工事の予約状況によると最速で 11/1(日) の工事になるらしい。 続いて NTT コミュニケーションズ 0120-506-506 に電話して、 200Mbps に変更したときプロバイダ (OCN) 側の変更が必要か確認。 個人向けサービス (OCN 光 with フレッツ) は元々 200Mbps に対応しているから契約変更は必要無しとのことだったが、 あいにく私が契約しているのは法人向けサービスであるところの OCN 光アクセス IP8/IP16「Bフレッツ」プラン である。 この場合、 OCN 光アクセス IP8/IP16「フレッツ 光ネクスト」プラン への契約変更が必要となる。

NTT コミュニケーションズの担当者の話によると、 認証サーバの設定を変更するらしい。 PPPoE のユーザ名とパスワードはそのまま同じものを使っていい (新しいユーザ名も付与されるので新旧どちらのユーザ名も使える) が、 認証サーバ側の設定を変更すると旧回線 (つまり Bフレッツ) からの認証は拒否されるらしい。 すなわち認証サーバの設定変更後は、 新回線 (つまり フレッツ 光ネクスト) からでないと認証が通らない。 したがって、 回線が切り替わる前に PPPoE セッションが切れると、 旧回線のままでは再接続できなくなってしまう。 さらに、 設定変更は平日の未明 0:00 ~ 5:00 の間にしか実施しないらしい。

ということはつまり、 11/1(日) に回線工事を行なうには、 10/30(金) の未明に認証サーバの設定変更を行なうことになる。 10/30 未明から 11/1 の回線工事まで丸二日間、 もし PPPoE セッションが何らかの原因によって切れてしまうと、 工事完了後まで二度と再接続できなくなる。 最長丸二日間切れたままというのはあまりに不便なので、 11/2(月) の未明に認証サーバの設定変更を行ない、 同日午前 9:00-12:00 に回線切替工事を行なうことにした。 これなら PPPoE セッションが切れても数時間の切断で済む。

工事当日 11/2 朝、 すでに認証サーバの設定変更が行なわれたはずだから、 いま PPPoE セッションが切れると終わりだな~ とドキドキしながら回線切替工事を待つ。 10:06 に、 日本コムシスの工事担当者から電話があった。 これから工事に伺うとのこと。 ONU の置き換えだけだと私は思っていたのだが、 宅外の光ファイバ引き込み部分で光ファイバのつなぎ替えも行なうらしい。 そういえば何日か前、 光ファイバの敷設 (電柱の上なので架設?) 作業を近所で行なっていた。 もしかすると私の自宅にファイバを引くためだけに、 敷設作業を行なっていたのかもしれない。

twitter で実況したように、 10:18 に ONU の電源を落として工事開始。 B フレッツ用の ONU (品名 B-PONHA B-ONU-E1 日立製作所製) から光ファイバを外し、 超小型可視光レーザー光源 (フジクラ製) をつなぐ。

B-PONHA B-ONU-E1

何のためにレーザを光ファイバに入れるのかと工事担当者に質問してみた。 光ファイバの断線を検知するためと、 宅外で光ファイバをつなぎ替える際、 つなぐファイバを間違えないようにするためらしい。 宅外のつなぎ替えが終わると、 フレッツ 光ネクスト用の ONU (品名 GE-PON <M>A GE-PON-ONU 三菱電機製) に光ファイバをつないで工事完了

正確に言うと、光ファイバのコネクタ (SC コネクタ) の付け替えも行なった。 旧ONU は 2004年12月18日に Bフレッツを契約したとき設置したものだが、 当時は宅内配線用の外装 (PVC被覆) 付き光ファイバケーブル (ドロップ光ファイバ, 写真↑ 上から伸びている白っぽいケーブル) にコネクタを直結できなかったらしく、 コネクタ付き光ファイバケーブル (写真↑ レーザ光源につないでいる黄色のケーブル) と、 宅内配線用ケーブル双方の光ファイバを露出させて (細く黒っぽい色なので写真↑ では見えにくい) 接続していた (メカニカルスプライス法)。 今はドロップ光ファイバに直接コネクタを取りつけることができるらしい。 コネクタを取りつけた後、 光レベルを測定していた (-15.96dBm のようだが詳細不明)。

フレッツ 光ネクストには、 Bフレッツの 「FLET'S SQUARE」 に相当するものはなく、 代わりに IPv6 ベースの 「FLET'S SQUARE NEXT」 がある。 フレッツ速度測定 (IPv6) サイト で測定してみる。

フレッツ速度測定(IPv6)サイトでは、お客様PC端末からNGNを経由して、
フレッツ・スクウェア ネクスト(NGN内に設置したIPv6速度測定サーバ) までの、
IPv6プロトコルを使った通信速度をご確認いただけます。

IPv6 なので (ルータを介さずに) WAN 側に直接 PC をつなぐか、 あるいはブルータを利用する必要がある。 私の自宅内LAN では、 WAN 側セグメントと LAN 側セグメントをルータ (というか Linux マシン) で分離しているので、 LAN 側から NGN へ IPv6 で通信することはできないが、 (ルータ代わりの二台の Linux マシンの他に) 一台だけ両セグメントにつながっている Windows XP マシン がある。 この XP マシンで速度測定をやってみる。

ところが何度やっても 100Mbps 未満の値しかでず、 何のためにわざわざ回線工事を行なったのやら、 と嘆いていたら、 この XP マシンの二つの NIC のうち一つは 100baseT (Mother Board 上の Intel Pro 10/100 LAN) だったことを思い出した (もう片方は 玄人志向 GbE-PCI2)。 二本の ether ケーブルを逆につないで速度測定をやり直したところ、 無事 200Mbps 以上の値がでるようになった。 そして、 なぜか 200Mbps 以上の値が出てしまった。

231.85Mbps

Bフレッツの時はフレッツ速度測定サイトで 80Mbps ほどの値だったので、 回線切替してよかったと言えるのかもしれないが、 NGN までの帯域が広くても、 その先の OCN (プロバイダ) の方があまり変っていない (巷の速度測定サイトで 40Mbps ~ 60Mbps) ように感じられる (まあ料金が変らないので文句も言えないが)。 それより、 従来は勤務先の LAN までフレッツ網経由で 40Mbps くらい出ていたのが、 NGN とフレッツ網は相互に通信できないらしく、 勤務先の LAN へ IPv6 で直接通信できなくなってしまったのが痛い。 いったんプロバイダ経由でインターネットに出て通信せざるを得なくなり、 帯域が 1/4 以下になってしまった (勤務先が OCN でないのが影響している?)。 なお、 遅延 (latency) は切替前後でほとんど差がない。

Filed under: IPv6,システム構築・運用 — hiroaki_sengoku @ 10:00

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